(4)その多角的活用について

 上述の必須微量元素補給効果、特殊な吸着性能、 殺菌力、触媒性能から、ペガサスには巾広い活用面がある。 各部門、各項目にわたって解説すればかなりの紙数を要するので、以下では要点だけの指摘に止めることにする。


1) 農業部門への利用


@ 必須微量要素の補給 化学肥料の濫用と多雨などの影響によって所謂ミネラルの溶脱、 流亡が減収、品質低下を招いていることは周知の事実であるが、こ れはペガサスの反当り僅か60〜80kg散布によって顕著な増収、品質向上がみられている。
A 肥料の節減 ペガサスと化学肥料を混合散布すればその吸着力によって肥料の無駄な流亡が阻止せられ、約20%以上の肥料の節減ができる。
B 連鎖症害の克服 所謂忌地(イヤチ)はある種の微量要素の欠乏にも原因があるが、微量要素補給効果によってこれを克服できる。
C ケイバン比の改善と
塩基置換容量の向上
ケイバン比は土性の良否を現し、塩基置換容量は植物の肥料吸収を左右することは周知のとおりであるが、ペガサスのケイバン比は5以上のものが多く、またアルカリ乃至アルカリ土金属元素の存在によって塩基置換容量も高く、植物の栄養吸収を容易にする。
D 土壌微生物の増殖促進 土壌肥沃の程度は土壌微生物の数によって左右される。微生物も必須微量要素を要求するからその増殖はミネラルによっても左右される。また、酸性土壌にはカビが、中性〜アルカリ性土壌にはバクテリアが繁殖しやすく植物の病原菌としてはカビが圧倒的に多いから、ペガサス散布はこの点からいっても効果的である。
E 農薬公害防止   戦後のある期間、農薬が我国農薬の増収に果たした貢献は確かに大きかった。しかし現在では既に効果を上回る農家への健康症害、産品への残留毒性などの被害が大きく出てきている。無害農薬の開発が望まれているがいまだそれに応え得る程の製品は開発されていない。興味ある事実はペガサスを併用することによって産品中の残留農薬が0になっていることであり、ペガサス溶液によって各種の農薬が比較的短時間に殆ど吸収されるという事実である。この事実は重大であり、今後充分な実験を重ねて追及してみたい。



2)畜産部門への利用

必須微量要素を欠いては生命現象はあり得ない。 微生物、植物、動物を問わずミネラルの縮命的バランスが崩れれば必ず病兆が現れる。 ミネラル間のバランスの必須な理由は、生命は常に「最小律」が働くからである。ペガサスを飼料に添加するか、別個に与えるか、何れの場合にも一般的健康状態の向上、飼育期間の縮小、産卵率の向上、下痢防止と止痢などの顕著な効果がみられる。



3)水産部門への利用

 養殖漁業などでは、ミネラル補給効果と同時に水の浄化の効果がある。





即ち有害菌の吸着殺菌、食い残し飼料残 の吸着と酸化分解、有害ガス吸着などの浄化作用である。最近、養鰻、養鯉池などの水の循環濾過に普通の吸着濾材が使用される場合が多いが、 これもミネラル供給効果のある此種粒子を使用することの方がより有効であろう。



4) 公害防止と除去

 日本全土を取り巻く二重三重の公害環境<複合汚染>についてはいまさら説くまでもない。これに対応すべく色々な手段が開発され、新たに公害産業なる新業種までが出現しているが、ここで我々は公害がこれ程までに激化しなかった以前の、地球全体の持つ浄化作用、自浄能力について再認識する必要があるのではなかろうか。地球は自然的、人工的に発生した有害物質に対して酸素、紫外線、細菌の分解作用などで、自らかなりの浄化作用を行ってきたが、近年の量産的な副生する有害物に対しては、その能力の限界に達し、後は人類が人為的にその浄化を加速する以外環境を清浄に保つ道はあり得ない。

 しかし、有害物を更に薬品処理することは二次的公害を引き起こす悪循環であり、これを断ち切る為には処理工程の何処かの部位に天然物を導入することが合理的といえよう。我々は多元素多孔質鉱物の存在が実際上、上に述べた諸因子と協同的に地球自体の自浄作用に果たしている役割は極めて大きいものと評価しているが、これは多元素多孔質鉱物の特性から考えて当然の帰結である。

 最近、漸くサンゴ礁鉱物による重金属の吸着、赤潮対策に対する粘土鉱物の効果などが新聞紙上に掲載されはじめたが、天然物による公害処理については更に深く検討されることが望ましい。



@ 有毒気体
悪臭の吸着
戦時中の防毒マスクは活性炭の吸着力を利用したものであったが、ペガサスも同様に当然、塩素ガス、硫化水素、アンモニア、メルカプタン、インドール、スカトールなどの有毒悪臭を吸着する。畜産屎尿、水産加工残、飼料工業などにつきものの蛋白の腐敗臭はよく吸着され、パルプへドロの悪臭と有害成分は吸着除去して堆肥化し、土壌改良剤として二次資源化することができる
A 多孔質の特性と
元素間親和力
水俣病は有機水銀、神通川のイタイイタイ病はカドミウム、東京では6価クロムによる公害液が発生しているが、これらはいずれも吸着除去できる。これは多孔質の特性に加えて元素間親和力も作用したものと推定される。
B
有害有機物
の吸着除去
九州のカネミ油中毒事件の毒物はPCBであった。ペガサスは無機質よりむしろ有機物を、低分子より高分子を吸着する特性があり、PCBもまたよく吸着し除去する。
C
脱色作用

着色顔料には無機性の物質、例えばベンガラ、クロム酸化物などと窒素化合物の発色団を含む有機性の2種類があるが、有機性の色素でしかも有機溶媒に溶けるものは、有機溶媒そのものを吸着するので特によく脱色され、印刷工場公害などに利用できる。

D 油汚染の除去  油母頁岩、オイルサンドが天然資源として存在するように、ペガサスは油脂類をよく吸着する。海面が重油流出で汚染された場合、ペガサスを流出先端部に集中的に投与すれば、油は吸着されて沈殿し、その後の拡散を防止「することができ、中和剤(界面活性剤)のように油滴を微細化分散して水全体を汚染することが少ない。また、この特性は捨て場に困る廃油処理などにも利用できる。
E
BOD,COD
低下の触媒作用
繰り返し述べるようにペガサスには酸化触媒作用がある。これが大気中の酸素と協同的に働いて地球の自浄作用の大きな比率を占めていると推定される。現在各種の企業廃水には厳しいBOD乃至CODの規制があるが廃水中に適量のペガサスを添加し、曝気工程を加えることによって短時間に大幅なBOD、COD値の低下が可能である。



ココをクリック!!
ココをクリック!!
ココをクリック!!